マグスル読者の諸君、ご無沙汰している。
久しぶりにコラムを書いてみた。
もちろん、内容はワタシの個人的な見解であることは、予めご了承願いたい。
海の見える丘の上に、小さな家がある。
家の四角い窓から、少女は毎日、遠くの海を眺めている。
外に出ることは許されない。
誰かと話すこともなく、お気に入りのテディベアだけが唯一の友達。
今日もいつもと同じ波の音だけが彼女の部屋を包む
日々の変化といえば、一方通行のマスメディアからの情報だけ。
ある日、神様は彼女に白い羽をプレゼントした。
四角い窓から飛び出すための、自由の羽だ。
彼女は生まれて初めて、小さな家を飛び出した。
色々な人に出会い、色々な体験をした。
皮膚や目の色の違う人たちに最初は少し戸惑った。
でも、戸惑いや照れくささ以上の幸せが彼女を待っていた。
映画を観に行って、洋服を買って、アイスを食べた。
きっと今に満足している人は必要すら感じないだろう。
少女が手に入れた白い羽。
四角い窓から飛び出すための白い羽。
ワタシにとってはそれが SecondLife。
文句を言いながらも、それなりに今のRLに満足している人。
そんな人にとってはSecondLifeは必要不可欠というわけではないだろう。
RLに縛り付けられ、本当の自分をさらけ出すことを許されない人。
身体が不自由でリアル世界を歩き回れない人。
考え方や価値観のギャップのせいで、社会とうまく交われない人。
心のどこかで人とのツナガリが必要な人々。
そんな人達が新しい世界へ旅するための自由な羽、それがSecondLifeなのではないだろうか。
SecondLifeと限定するよりも、正確にはバーチャル仮想空間というべきなのかもしれない。
例えば、家電メーカーで働くサラリーマン、中村さとし(仮称)さん、42歳。
管理職にもなれば、それなりのプレッシャーもあり、仕事のノルマも大変だろう。
でも現状に多少の不満はあるものの、グチを言う仲間もいれば、八つ当たりできる部下もいる。
こんな彼にとっては、仮想空間は必要不可欠なものではない。
つまり、暇つぶしや興味本位で利用することはあっても、価値としては低い。
あくまで、余力があれば、やってみようという程度である。
次に、2歳の女の子を持つ専業主婦、菊池りょうこ(仮称)さん、32歳。
一般的に見れば、ごく普通の主婦であり、現状にそれほど不満はないように思える。
しかし、人とのツナガリと言えば、子どもとママさん友達ぐらいだろうか。
子守りと家事に負われ、自由に外に遊びに行くことも許されない。
性別や年齢に関係なく交流し、新しい体験をするこも難しい。
理解を示さない旦那は、仕事という名の皇帝の剣を振り回す。
そんな彼女にとっては、きっと仮想空間は必要不可欠なものだろう。
何故なら、リアル世界で大きな制約を押し付けられている彼女にとっては、
仮想空間は仲間とのツナガリをもつための大切な場所だからである。
バーチャル仮想世界とは、リアルの隙間を補完してくれるツールであり、現実世界に不足を感じている人ほど、その必要性は高い、
とワタシは考えてる。
多くの企業やビジネスマンがSecondLifeに参入し、撤退していった。
それは、彼らにとってSLが必要不可欠なものではなく、余剰投資であったからだ。
これからの景気が低迷していく環境では、さらにそういった余剰投資は縮小されていくだろう。
(SLに人生をかけようという素晴らしい企業が存在することも事実であるが)
では、このままSecondLifeを初めとする、バーチャル仮想空間は衰退していくだろうか?
答えは「No」であるとワタシは考える。
理由は、前述した通り、この世界を必要不可欠だと考える人と、必ずしもそうでない人の2種類が存在するからだ。
そして、この世界を支えている大多数はSLでの人とのツナガリを必要不可欠だと考えている人々なのである。
去年の夏あたりに空前のセカンドライフブームを巻き起こしたのは、確かに大きなビジネス性を示唆した企業やメディアの功績といえるだろう。
しかし、その陰でブームとは関係なく、この世界を進化させ、世界の基盤を創っていったのは、まぎれもなく、この世界を必要不可欠と考えて
いる一般人である。
ユーザー数が減ろうが、企業が撤退しようが、誰かが引退しようが、そんなことは関係ない。
ワタシにとっては、この世界が必要だし、この世界で出会った仲間が必要だ。
最近インする頻度は減ってしまったけれど、仲間がワタシを必要とすればすぐに助けに行くし、引退なんてする気もない。
何故ならこの世界は、せっかく神様がワタシにプレゼントしてくれた、白い羽なのだから。
あなたは白い羽をもう手に入れただろうか?
それでも、もしあなたの人生に変化が訪れていないとすれば、足りないのは自分自身なのかもしれない。
人生を楽しもうとする意思とほんの少しの勇気があれば、きっとあなたの世界は薔薇色に変わるはずだ。
Hiroto Nishi のブログ 「 セカンドライフの歩き方 」
マグスル second life セカンドライフの遊び方マガジン
hiroto 2008/10/19









