これは、そのオブジェクトに数分間座っていると、それに応じて、いくらかのリンデンドルが支払われるというシステムだ。
これの多くは、その場所の管理者によって設置され、支払われるリンデンドルも管理者が供給している。
一定時間以上、その場所にいることにより、セカンドライフ内のトラフィックが増え、検索などに反映されるという効果を見込んでのことだ。
私も、何度かお世話になったことがある。
セカンドライフは、試みた人はわかると思うが、外部のソフトを使用している時間が長くなってしまうゲームだ。
テクスチャを制作したり、ポーズやサウンドを制作するのは、セカンドライフ内にあるコンテンツではできず、他のツールを使用するしかない。
なので、テクスチャなどを描いている間などにキャンプチェアにアバターを座らせておけば、アップロード代の足しになるだろうと考えての、あんまり自慢できるようなことではないセコい行動だった。
日本人のプレイヤーたちの中にも、このキャンプチェアを利用したことがある人は多いだろう。
実際、セカンドライフの中で手に入れられる商品には、フリーのものも多くあるが、1L$というフリーではないが、商売を目的とされているわけでもない商品も多く存在する。
そういったものは、わずかばかりのL$さえあれば、選択肢がかなり広がるということを意味する。
しかし、課金をしたりリンデンドルを購入したりするほどのことでもない、と考える人にはキャンプをする人が多いのではないだろうか。
実際、商売をして土地などの諸経費を差し引いても利益を出しているという人ほどに、セカンドライフに入れ込んではおらず、ビジネスを目的にもせず、軽く遊ぶ程度に考えているプレイヤーは、多く存在する。
別に、どの遊び方が正しいということを言うつもりはない。セカンドライフはプレイヤーの数だけ遊び方が存在すると思う。
ただ、私が出会ったプレイヤーに外国の方がいた。
どこの国かは詳しく書かないが、アジアの国の方だ。
お互いに、それほど正確とは言い難い英語で色々とやり取りをしていたのだけれども、その中でリンデンドルの話になった。
この原稿を書いている時点で1000円が2347L$に相当する。当時もそれほど変わらなかったと思う。
そのプレイヤーは、リンデンドルは高価なものだと言ってきた。
私は、当時リンデンドルを購入し、普段遊ぶには困らない程度のリンデンドルを所持していたので、そうとも思わず、話を聞いたのだけれども、その考えは、どうやら彼の国の経済状況によっているらしい。
彼の国では、サラリーマンの平均月給が200ドルほどだという。
日本円に換算すると25000円ほどだ。
彼らにとって1L$の価値は、私たちが感じるものよりも相当に多く感じるものだろう。
私は、その話を聞いてから、キャンプチェアに座ることをやめた。
セカンドライフ内に存在するキャンプチェアは、有限で、空いているキャンプチェアを探しているプレイヤーも多く存在することを知っているからだ。
だからと言って、日本人がキャンプチェアに座ることを否定するわけではない。
それも、楽しみ方の一つだ。
ただ、時給1000円の仕事が探せばいくらでもある国のプレイヤーが遊んでいるのと同じゲームを、そういった経済状況の国のプレイヤーも同じように遊んでいることを認識して欲しい。
セカンドライフは、平等なゲームだ。
国や社会的立場などを超えて、みんなが楽しめる世界である。
しかし、みんなが楽しむためには、隣人に対して、ほんの少しの配慮があれば、より素晴らしいと思う。
この世界で出会ったプレイヤーと、距離を越えて、笑顔が共有できる。そんな第二の人生に彩を与えることは、それほど難しいことじゃない。
Your Imaginationという言葉を思い出すことかもしれない。
マグスル second life セカンドライフの遊び方マガジン
magsl 2007/06/17











