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magslmagsl 2007/02/12

恋するセカンドライフ

もはやこれだけネットが広まった世界で、ネットで恋愛をすると言うことを聞いても、それほど驚かないだろう。
ネットゲームで出会って結婚をするという話も、よく耳にするほどになった。
元々、コミュニケーションを根幹とするネットにおいては、当然のことなのかもしれない。

さて、セカンドライフにおいてはどうだろうか?
これは、いままでのオンラインゲームとは少々勝手が違うように思える。
キャラクターは、自由に変えられる容姿という特性で、個性が視覚的に見えるようになった。
いままでの既存のオンラインゲームでは、与えられたキャラクターや装飾品、性別などの奥に潜む人間性を推測して、大きな障害ともいえる現実とのギャップを乗り越えて成立していた。
セカンドライフにおいては、その障害は低くなっている。
アバターにより、自分を投影することもできれば、自分の趣味性を強調することもできる。
だが、これが容易に恋愛に発展する環境かと言われれば、素直にうなづくことはできない。
垣根の位置は、現実とのギャップと言うところは低くなった、しかし、好みの相手を探すと言うことに関して言えば、より高くなったと言えなくはないだろうか。
オンラインゲームは出会いのゲームである。さまざまな人とふれあい、その中でたまたま恋愛感情が発生するということもありうるが、セカンドライフにおいては、そこまで発展する道のりが遠くなったような気がする。
美しい女性のアバターを操っていると、容姿を褒められたりすることがある。これは、私の感覚でしかないが、外国人のほうがより積極的に感じる。
現時点では、外国人ユーザーの数のほうが絶対的に多いので、この結果が正しいとは思えないが、中にはそういうものを求めている人も多いと思われる。
なにより、同じゲームを楽しめるという共通の趣味がすでにあるのだから、その点では、数多の出会い系サイトなんかよりも入り口が広いのかもしれない。

実際の恋愛に関して考えてみると、セカンドライフというプラットホームは、既存のものより優れていると思われる。
メールのやり取りよりダイレクトで、チャットよりも視覚的である。
スカイプなどを使えば、擬似的なデートを楽しむこともいままでよりもずっと楽しくなることに違いない。
同じ風景を共有し、同じ気持ちを抱くことができれば、二人の距離はぐっと近くなるだろう。
アバター同士で抱き合うこともできるし、擬似的なセックスをすることすらできる。
極論かもしれないが、セカンドライフを介せば、別に本人同士が会う必要すら薄れるとも言い切れなくない。
もちろん、恋愛になにを望むかは人それぞれだ。肌触りを大事に考える人にはまったく当てはまらない。
それでも、ツールとして活用する限り、ベターなツールとなりうるのではないだろうか。

情報網の広がり、そして流通の発達により、世界は狭くなったと表現されることがある。
いうまでもないが、惑星の胎動をのぞくならば、世界の距離は別に変わったりはしていない。
遠距離恋愛は、やはり距離が障害になることは言うまでもない。
だからこそ、私たちは距離を感じさせなくするツールを模索する。
決して、それは距離が限りなくなくなる、抱きしめあうという行為には到底及ばないものではあるが、それでも感覚として身近に感じたい。
その情熱こそが、世界を狭くするという表現につながっているのではないだろうか。

人は誰かと共にありたいと望む。それが社会を構成する。
ネットワーク上に作られた社会においては、それは欲望を充足させる方向に確実に進化をしている。

いつの日か、誰かがこう叫ぶかもしれない。
セカンドライフを捨てよ、町に出よう。と。
これを、ただの妄想と笑うことができるだろうか?

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