「この道、どこに続いてるんですかね」
ロキと、ラブはどこまでも続くかと思われる、多少くねった、しかし前方に長く伸びる道を歩いていた。
「すべての道は、どこかに通じるという諺もあるしな」ラブは、背筋を曲げ、姿勢悪く、だらしない足取りで歩く。
「ローマでしょ? どこかって、漠然としすぎててなにも示唆してないじゃないですか」
「別に俺はローマには用事は無いんだけどな」ラブが不機嫌そうに言う。
「僕もですよ」ロキも同調する。
ラブは立ち止まり、辺りを見回す。
国籍のわからないような建物が無秩序に乱立する。あるものは、看板だけであったり、またあるものは、重力を無視したような不思議な建造物だった。
「この世界で、あまり意味を持たないものの一つに、距離と言うものがあるんだ」
どうやら、ラブは歩き疲れたらしい。
「距離は関係あるんじゃないですか? だって、僕たちだってどこかに向かっているわけでしょ? そのために距離を縮めてるんじゃないですか」ロキも、歩くのを休み、話を聞く。
「確かに、物理的に距離は存在する。これは否定のしようも無い。しかし、覚えていると思うが、俺たちはテレポートができる」そう言うと、ラブはその場から煙のように消えた。
しばらく、と言うほどの時間も置かずに、ラブは再びその場所に現れた。
「今のがテレポートですか?」ロキが尋ねると。
「ふふふ、これなーんだ」とラブは、かけていたサングラスを指した。
「それはひょっとしてっ!? 亀……」と、ロキが言いかけたが、ラブはそれを制して。
「いや、俺のサングラスだよ。前にもかけてたじゃん」と、当たり前のように言い放った。
そうではないかと思ってはいたが、せっかく盛り上げようとしていたのに、なんてガッカリな人だろう、とロキは小さな怒りに似た感情を覚えた。
「要するに、テレポートができるから、距離と言うのは関係ないって言うことですね」ロキは、あくまで平静を装って話を続けた。
「そういうこと。それにインスタントメッセンジャーというものを使えば、遠くはなれた人間と話すこともできる。そこでも距離は関係なくなる。テレポートというのは、場所に対してもできるし、人に対してもできる」ラブは、近くにある柵に寄りかかるとタバコに火をつけた。
「じゃ、僕らは、なんで歩いているんですか?」ロキも柵にもたれかかる。
ふぅ、とタバコの煙を吐き出してラブが続けた。
「そりゃ、目的地にテレポートすれば、ことは済むさ。でも、そんな効率だけを求めたものが最善かどうか。少なくとも俺はそんなものを求めているわけじゃない。歩くと言うことに意味は無いかもしれないが、時間をかけて移動をするということに意味は生まれる。何かを得るかもしれないし、何かを失うかもしれない、寄りかからなければ、この柵がどういう大きさで、どういった手触りなのか知る事は無かった。それどころか、ここに柵があることすら気がつかなかったかもしれない」ラブは、タバコをキューっと吸い込む。
「急ぎすぎちゃダメっていうことですか?」ロキは、ぼんやりとはるか昔のまだ時間の流れにすらとらわれない先祖の記憶をのぞいていた。
「そうじゃない。ゆっくり生きようなんていうのは、ただの幼稚な反発だ。結果を求めるなら急いだ方がいい、しかし、それだけを求めるのも味気ない。時間と共に生きて、周りに何があるかを認識する。そっちの方が、よっぽど有効な時間の使い方だと思うだけさ」
「僕らは、どこに向かっているんですかね?」ロキは、道の先を遠く見つめながら言った。
「どこかかも知れないし、どこでもないかも知れない。だから、俺たちは歩いていくんじゃないかな」ラブは、タバコを吸いきると、身体を起こした。
「距離は見えなくすることもできるかも知れないけど、そこにきちんとあるものなんですね」ロキもラブに続いてゆっくりと歩き始める。
ロキとラブはゆっくりと、決して急がず歩き始める。
その先に、何があるか、何が無いか、それを知るためにも。
「うわっ! ウンコ踏んだ! くせー」ラブが靴の裏を見て、大声を上げた。
「汚い! 寄らないでくださいよ!」ロキが駆け足で逃げる。
「この世界に、距離なんてものは無いかもしれないな……」
「いや、距離をとってください、あんた臭いよ! えんがちょ!」
hiya.Loveがゆく。
ロキです。
今回は、フレンドというものについてお話します。
友達ですね。
そうです。セカンドライフでは、フレンド関係を持つことによって、色々なことを共有するSNS的な要素も持ってます。
mixiみたいなもんですね。ようするにマイミクだ。
簡単に言うとそうだね。まずは、フレンドの仕方です。相手のアバターをクリックしてパイメニューを出して、左にある『フレンドを追加』というのをクリックします。相手が認証してくれれば、フレンドが成立します。ょっとフレンドするには、まだ知らないことが多すぎる、というので断りたいときは、断ってもいいのかな?ることも可能です。その場合は、相手には断られたということは伝わりません。ただ、認証がされたという報告がいかないので、わかるかもしれません。しかし、フレンド自体に関しては、それほど強要されるものもないので、あまり深刻に考えなくてもいいかも知れません。それに、フレンドしたあとに、こちらから相手に与える条件をいつでも変更できます。これはあとで述べます。
実際に会わないとフレンドできないの?
できます。まず方法としては、検索で相手の名前を検索してプロフィールから申し込むことが出来ます。また、インスタントメッセージウィンドウ(ツールバーのビューのインスタントメッセージ、またはCtrl+Tで出ます)から、フレンドのタブを選んで、追加を押して相手の名前を検索して登録することが出来ます。どちらの場合も、前述の方法と同様に、相手の認証が必要です。
フレンドをすると、何かいいことがあるんですか?
まず、デフォルトの状態だと、相手のオンラインステータスを見ることが出来ます。オンラインか、オフラインか、ダイヤログが出て、チャットヒストリーにも残ります。
あ、友達とかと遊ぶときは便利だね。
また、検索などをしなくても、フレンドに対する【IM/コール】【プロフィール】【テレポート】【支払い】などがワンタッチでできます。
あ、それは便利だね。
IMというのは、インスタントメッセージ。離れた場所でも、他人に聞かれずに会話することが出来ます。テレポートは、相手を自分の場所に呼ぶことです。TPと略されて使われることもあります。
本編で話してたやつだ。
そうです。そして、フレンドには、自分から相手に与える、その他の付加価値を追加することが出来ます。まず、デフォルトで設定されている、オンラインステータスの通知をするかしないか。デフォルトでオフにされている、自分の位置を地図で検索可能にするか。これは、相手がこの世界のどこに今いるか、MAPで参照することが出来ます。そして、最後にオブジェクトの修正を許可する。これは、自分の作ったオブジェクトをパーミッションの権限と関係なく、修正することができる権利です。
おおー。便利!
友達と一緒に何かを製作する、と言うような状況の時には使えますね。
やっぱり、仲良く遊ぶ人にはフレンドになってもらった方がいいね。
また、フレンドに登録するとCalling Cardsというものがインベントリに作られます。これは簡単に言えば名刺みたいなものですね。
ここでも、相手のオンライン状況が見れたり設定を変更できたりするんだね。
最後に、Calling Cardsによる、意外と知られていないTipsを教えます。まず、インベントリの中に適当なフォルダを作り、その中に話したい人、複数のCalling Cardsを入れます。そのあとに、そのフォルダを右クリックして一番下の『会議チャット開始』と言うのを押します。すると、そのフォルダに入っているCalling Cardsの人たちと複数でインスタントメッセージを使い会話することが出来ます。
グループを作らなくても出来るんだ!
意外と知らない人が多いので、知っておくと便利だよ。
さすがだなぁ、やっぱりLoveさんくらいになるとフレンドの数とかすごいんでしょ?
うん、だいたい6人くらいかな。
……ある意味すごいね。
マグスル second life セカンドライフの遊び方マガジン
magsl 2007/01/09









